着物専門のクリーニング屋?

この世には着物専門のクリーニング屋があるそうです。そんな需要が少なそうな専門店がやっていけるのかと思ってしまいますが、これがニッチ層に人気があり、一定の需要を保っているようです。ここで気付いたのですが、着物とは既にニッチな趣味となっているようです。しかし着物を愛でる気持ちこそ、和風美人として大和撫子の心を先人から受け継ぎ、次代へ継承するためにも必要なものであると思います。

なぜ着物専門なのか

やはり着物というのは洋服に比べると造りなどが全く違うわけです。その上着物には先祖代々着続けられてきてとても値段がつけられない様な物や、安くても20万円位する様な呉服店の着物など、着物を着ている人のほとんどは高価な着物を着用している傾向にあります。
ですからそういう高価なもの、大切なものを普段量販店のスーツやカジュアル服ばかり扱っている様なクリーニング屋に預けても、本当に大切に扱ってくれるのかしらと不安になりますよね。実際近年ではクリーニング屋が非常に増えてきたために価格競争をせざるを得なくなり、結果的にサービスの低下を招いているという悪循環が起こっている地域もあります。
ですから本当に着物を大切にしている人は迷わず着物専門店でクリーニングする事を選びます。

豊富な知識・経験に基づいた確かな判断で着物を傷ませない

やはり郷に入れば郷に従えといいますか、着物をキレイにするなら着物専門のクリーニング店が最も上手です。
そして着物をキレイにするとはどういう事かというと、着物を傷ませずに汚れを落とすという事に繋がります。ただ汚れを落とすだけならクリーニング店ならどこでも可能ですが、傷ませない事が難しいのです。
また型崩れしてしまうと、せっかく着物を着てもボディラインが台無しになってしまいます。着物に限らず、良質の衣類にはボディラインを美しく見せる作用がありますが、下手なクリーニング店に預けるとこの重要なポイントが台無しになってしまいます。
「京洗い」といって、着物に適した洗い方をする事で着物を大事に扱うためのポイントを押さえたクリーニングが可能です。そしてそれには十分な知識と技術が必要で、専門店以外でそれを備えた所を探すのは難しいでしょう。
以上を踏まえると、やはり着物は着物専門店に預けるべきであるといわざるを得ません。